ルチンの概要

ルチンとは蕎麦に含まれる代表的な成分です。ルチンはソバのほかジャガイモの花などにも含まれるビタミン様物質で、ビタミンPや柑橘類の色素であるフラボン類と合わせてフラボノイド化合物と総称されることもある。

フラボノイド化合物はビタミンCの吸収を助け、毛細血管や血管壁を強化することで高血圧や動脈硬化、出血性疾患に有効とされている。また、ルチンには血圧降下作用があることもわかってきており、ビタミンCによる効果を高めるとともに、ルチン自体も効果をもたらすという仕組みだ。

ルチンの豆知識

そば屋でざるそばなどを注文すると、最後に「そば湯」がでてくる。そば湯に溶け出したルチンなどの有効成分があることを日本人が体験的に知っていた証ともいえる。

人は体が弱ったと感じると「食べたくなる食物」があるらしい。ソバにはトリプトファン、スレオニン、リジンなど必須アミノ酸も豊富に含まれているから、昼食時にそば屋が中高年のサラリーマンでいっぱいになるのも故なきことではないのだ。

夜遅くまでの酒のつきあいや、過酷な営業活動などを強いられてきた企業戦士たちの、体が欲してしまう昼食が、ソバなのかもしれない。

ルチンの効能・効果

ルチンを含むビタミンPは、水溶性のビタミン様物質である。ビタミンCを助けるので、コラーゲンの合成を促進し、血管を強くしてくれる。

また、ビタミンCの吸収率を高め、同時に酸化を防いで効力を増強させる。さらに、毛細血管は栄養素や酸素を交換するため、ある程度の透過性を保持しなければならないが、ビタミンPはこの透過性が過剰になるのを防いで、栄養分が出てしまったり、逆に病原菌が侵入するのを防ぐ働きもする。

ルチンの注意点

ルチンを含むものには、エンジュ(葉、つぼみ、未熟な実)、タバコの葉、ジャガイモの花、トマト、ソバなどがある。

しかし、例えばソバは茹でるときに成分がそば湯に溶け出してしまうなど、ルチンには食品から摂りにくいという欠点がある。そこでソバの若葉粉末などのサプリメントを積極的に利用することおすすめしたい。

 

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